映画「フリー・ガイ」のネタバレを含む感想です。
読みづらいね。感想文というか、脳汁のインクをぶちまけた感じ。
フリー・ガイ見てきた!!この上なく面白かった!!!
アクション(ガンアクション・カーチェイス・バトルもろもろ)・フィクション・ラブロマンス・メタ・パロディ・ゲーム・仮想現実・AI・GTA好きな人ー!見て―!見てるに決まってるだろ公開して何日経ってると思ってんだ!!
「トゥルーマン・ショー」好きな人は好き。見たことないけど「ピクセル」好きな人も好きかも。「ドクターストレンジ」みたいな魔術CG好きな人も刺さる。
愉快痛快、感動。にやにやにっこり、涙した。
べた褒めツイート見て気になってたんだよなー!フリー・ガイ!
いつ映画館行こうかなって思ってたら最終日前日。同時期公開のスースク2も同じ日に終わるし上映時間被る。長期休暇だし見に行くか―って行動して良かった!天気は晴れのち曇り!ドリンクはハニーレモネード!真ん中通路側最前列!字幕しかなかった!他の客は6人くらい。
主人公ガイの生活はとってもルーチン。朝起きてペットの金魚に話しかけてカフェに寄って仕事場の銀行へ赴く。でも街は無法地帯。銀行強盗や交通事故、テロや犯罪が日常茶飯事。でもガイは、というか皆気にしてない。
そんなガイが一人の女性とすれ違い、気づきと成長を得る。
そういうあらすじで、他の映画レビューにもあらすじはあるんだけど、まだ見てない人は極力最初はクローズアップされたガイ視点で見て彼と一緒に驚きを感じてほしいからあらすじとか前情報は見ない方がいいかもしれない。
どこから語ろう…。100の供給に3%しか語れない気がしてこういう時もどかしい。ぐ、ぐぇえ、ドストライクな映画見たぁぁぁぁ…。超エキサイティン。ドリーミング。ふっ…ww
パンフレットとかグッズなかったんだよなー(最終日前日)。無いのか、売り切れたか。でもスースクはあったんだよ?知名度?
◆細切れで思い出しながら感想
主演はライアン・レイノルズ。デッドプール役をやった人。監督はショーン・レヴィ。ナイトミュージアム、ストレンジャーシングス、インターンシップの人。そりゃおもしれぇわ。
ライアンさんマッチョ。超ムッキムキ。銀行員モブでもガタイの良さは隠し切れない。
この世界はぶっちゃけてGTAみたいなゲームで、無法者のプレイヤーキャラは総じてサングラスの人(ヒーローっていう役職?)って言われてて、法律が利かないから関わらない・抵抗しないお約束。
そのヒーローを冠する奴らがめちゃくちゃやるから、ニューヒーローであるガイの良い人ぶり、善行が引き立つ引き立つ。よって内にも表にも人気が出まくる。真のヒーローを目にするわけだ。
スーパーマンは怪力が個性の一つだけど、ガイは暴力とか力任せはしない。たぶんSTR初期値。そのぐらい、知恵知識経験でゲームを攻略していく。それが痛快。RTA見てるみたいなものなのかな、観客からしたら。それでいて、モブだから、活躍を経ても性格が歪んだりはしない、ピュアのまま。人を助けるし、人並みに悩んで、恋したら一途。そういうスマートさが愛おしい。
悪役は現実世界のゲーム販売元の社長。俳優はタイカ・ワイティティ。これがまー居そうな悪上司なわけですよ。ゲーム衣装みたいな服で来社する。年にあった格好をしろとも思うし、したい恰好してて格好いいとも思う。
でも100%憎しみを感じるような悪役ではない。命を奪おうとしたりはしないからか。いやでも何度もアカウントやAIを殺そうとはしてるのか。ファイア(クビ)も連発するし。でもどことなくユーモアがあっておもしろおじさん。蚊帳の外なら草生やしながら観察したいタイプ。共感羞恥が無ければだけど。
ヒロイン:ミリー=モロトフガール、女優はジョディ・カマー。美人さん。
公園でモロトフとガイがキスしてるとき現実で(;*>x<*)ってなってるミリー可愛い。動揺してハイになったままその直後訪問したキーズにぶっちゃけちゃうの可愛い。そんでキーズも最初戸惑ってるのさらにいい。このプラトニック親友(ラブ)推せる。
相棒役:警備のバディと、現実の同僚マウサー。どっちも一度は「お前…お前…!」と「お前ならやってくれるって信じてたよ!!」っていう相棒醍醐味が味わえる。好こ、好こここここ。
マウサーは関係ないけど見た目がラッパーのエースみたいだなって思ってました。バディは終始ドラマの脇役としてよく出てきて盛り上げてくれるから、親近感をスゴク持たせてくれる良き隣人。
他のモブ:
<セクシー>GTAに居がちなバタくさい美人だなぁって思ったけど彼女のAI成長でそっかそうだよなって思った。現実的なストレスとそれに対する抗議を持っててとても共感した。
<バリスタ>可愛い。カプチーノ…。「タピオカ作りたい!」よっしゃ!(Hollyshit!!)って言われてんの面白かった。最終的にスタバ店員みたいになってて愛おしさ限界MAXになったわね。
<猫オバアチャン>よくある日常クエストのモブ、何度もネコ探してるだけのNPC。そう考えたら悲しいけど、いざAI成長して猫といつも一緒に居れるようになって何にしてもよくなって、デュードと仲良しになったらもうそれだけで愛おしすぎませんか。
<ハンズアップおじさん>このいつも銃に怯えて手を上げてるだけのおじさんが手を降ろすだけで感動を呼ぶ、そんな映画なわけです。
<デュード>開発途中で投入された頭空っぽNPC。暴力的だけど赤ん坊みたいで可愛さしかない。バディに胸しっかり揉まれてからふっ飛ばすのカワヨ。シャツ柄の入れ墨カワヨ。
現実モブ:
<ストリ~ミング勢>実況者配信者がいっぱい出てきた。全世界がこのゲームの動向に息を呑んでたのが印象的。その演出があるからこそ、このゲームの人気や事件性にのめり込める。何度かゲームが不能になった際にガッカリしたり、それぞれに生活が見えるようにしてたのも良い。極めて言えば→
<22歳すねかじり>名前はキース。この映画・ゲームにおいて重要なキャラだけど、それを動かしている現実の人間は一般的、むしろニートというロー気味なので親しみを覚える。いつもグミかじってて二言目にママ。可愛い。有名なガイに会えて口走ったりエモーションしまくったりとスゴイリアルだった。共感羞恥。
<びしょ濡れ少年>ゲームフリーシティに注目してたのは、ネット環境の乏しい地域の子供もそう。道端で一つのノパソに皆で群がってるのを見るとよっぽどなんだなって思う。それとは別にこのびしょ濡れ少年は、アジア系で生い立ちはよく分からないけど、事件になって放映されているフリーシティのガイを見ようと、雨の中走ってレストランに飛び込み、設置されたテレビを見上げる、そのシーンが印象的。何度か出てくる。なので、こんな小さくてずぶ濡れな少年(このゲームやってるのかやってないのか(今やってないってことは持ってないか、機能してないか、背景を考えちゃうけど))までも注目させるガイ。ガイのストーリーに救われる子がいる。ってことを考えるととても…ぐっとくる。
<警備たち>バディの散り際を現実で見てて「こうなりてえな」って言ってた人たち。仕事しろぉ、面白い、好き。
最初ゲームにバグが起きてそれが勝手に動いてる話なのかなって思ったら人工生命AIだって話になってほう、って思って。そいつぁすげえや。
最初のインタビュー動画でキーズとミリーがなんのゲームを作っているのか私が理解できず、その作ろうとしてる観察するゲームって何が面白いのって岩を眺めるゲーム実況を思い出しながら見てた。でもそうか、いつも予測不可能な人工知能AIを観察できるんなら、ドラマがあって面白いのかもしれない。
「(フリーシティは)人気だけど愚か」これキーズが言ってたけど、じゃあGTAどうなんだろうねって。でも現実では出来ない滅茶苦茶をやるゲームが面白いっていうのはあるからなぁ。
「ただの良い日ではなく、素晴らしい一日を」いつもガイが言っていた言葉。確かに体現するようになるのが良い。
「You are Dreaming」ミリー=モロトフがガイを褒める言葉。他にも奇跡とか言ってたっけ。良い言葉。優しい明るい面白い、そんなガイ、皆大好きになるわけだ。後のゲームコラボも続くわけだ。
予告CMタイトル「主人公になりたい!ただの人」という言葉を見て、主人公になりたかったのか?と思い返した。ミリーは後に「私も背景だった」と彼に言った言葉を裏返して言い直す。
このシーンに限らずちょいちょい哲学なんですよね。この世界は嘘か?とか、現実を疑うのはとても辛いけど、だからバディという名前の相棒の言葉に救われる。「親友を助けようとしている。今この瞬間がリアルだ」今が良ければ良いじゃんね?刹那主義はとても重要な優先指針になる。
主人公になりたかったのか?ってなんで疑問に思ったかって、ガイが終始いいやつで性格が歪まなかったから。人気者になったら主人公になった優越感で天狗になっても可笑しくないけど、そんなことなかったから疑問が湧いちゃったんだ。主人公になりたいっていうか、モロトフを振り向かせようとしてレベル上げしてなかったけ、だから違和感が?もう一度見て確かめたい。
ゲーム内アイテム
パロディがすごくてなー!ロックバスター、cpアメリカの盾、ハルクのパンチ、フォトナのツルハシ、ポータルガン、ビームサーベル、他にもあったんだろうな!こういう小ネタが楽しい。「僕の盾!?」じゃないのよww
日本弄りがちょいちょいあってフフってなった。フリー・ガイのコスプレをした子供を取材したリポーターが「やべ~~!」って言っててそうは言わんやろって面白かった。見たい日本を見せてくれて◎。
NPCの喋り方
よく洋ゲーにあるNPCの長ったらしい例えがちでハイテンションな台詞がちょいちょいあってあるあるで笑いを誘った。ガイの例えも好き。どういう思考してたらそんな語彙が出てくるんだ。バブルガムアイスクリームを食べて「舌とお日様の赤ちゃんが出来ちゃう」とは出てこないよ…おもしろ…。
演出も感嘆
・向かい合ってバイクに乗る→ガラスをぶち破って逃走しながら撃ちまくる。画像検索にもよく出てくる名シーン。この前にも出てくるけどガイのうっとり顔が好き。
・背後の追跡してきた車を爆破して、爆発を背景にしてキス→記憶を取り戻す。この演出嫌いなヤツ居る…?
・ガイが周りを見渡して毎秒犯罪や事故が起きてるシーン。今まで普通だと思っていたことが異常に思えると気付いているのが分かる。良い。
・島に渡った後、ガイが虫と戯れて「わあ´`*」ってなるシーン。街じゃ虫、あんま見なかったもんね。
部屋の小物も個性が出てる。ガイとバディの部屋はゲーム内NPC部屋だから、基本白くてクリエイターがチョイスしたようなちょちょっとした飾り物しか置かない、モデルハウスような部屋。現実世界のキーズやミリーの部屋を見たら、こっちは生きてる、多少のだらしなさが伺える生活感のある部屋。こういうのに注目するのもいいかもしれない。
キーズとミリーの作る『観察ゲーム「フリーライフ」』
SIMSみたいな…でもそれよりもハマれるゲームってことだよな。そりゃAIが中で生きてるんだから、いつなにが起こるか分からないしドラマがあるのかも。
じゃあなんでプレイヤーは現実じゃなくてゲームを選んでそこに時間を割くかって考えて、私がやるならそこが理想郷だからだなって思った。現実のように仕事がつらいわけがない。人間関係も良好で、もしくはいつも良好に転んで、なんなら観てる側だからもしトラブルがあっても楽しめる。SIMSの楽しみ方ってそうじゃん?でもSIMSと違うのは人工生命AIで成長する、変化し続けること。フリーシティでNPCは死ななかったけどフリーライフでは死ぬのかな?死なんか。それこそ聖書の説いた楽園がそこにあるわけだ。死ななくて、何をやっても良くて、生まれて数年のAIたちは自分の可能性に希望を持って挑戦を厭わない。犯罪意識(後日AI成長でするかもしれないけど、キーズとミリーならそんな風に作らないと思う、思いたい)も無いから、安全。安全な国は幸福度が高くなるもんだからな。やっぱりヘヴンじゃないか。
◆収拾付いてないけど総評
ずっと楽しかった。シンプルそれだけでいい映画だった。
私こういう仮想現実な映画好きだって思い出した。「her」も「レディ・プレイヤー1」も好きだったんだよな。興味なかったけど「スペース・プレイヤーズ」も見に行こうかな。
ロマンスとストーリーの綺麗さよ。勧善懲悪は言わずもがなにして伏線回収綺麗。破綻がない。魔法みたいなキスばっかしやがって…!エンドキスも最高でしたね。「…っ!」「…ッ!」って道路の向かい側でもじもじするキーズとミリー。じれ恋~~!
バディエンドも良い。相棒~~!
最後までガイが恰好良かった。ガイをはじめ、登場人物が愛おしい。
いやぁ~~!パンフ欲しかったぁ…Amazonにあるかなぁ。なんならBD欲しいけど。
え!?wiki見てたけど続編あるんですか!?…ええ!?嬉し!!
明日は今日時間ダブって見れなかったスースク2「スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」観に行きます。cpブーメラン待ってろ~~!
ヒュージャックマンが出る9/17~「レミニセンス」も興味ある。
主人公イケメン&SF映画だったので「DUNE デューン 砂の惑星」も見に行きたい。こっちは10/15。仕事始まってらぁ…。