しょうこセンセイと対極に位置付けられた登場人物って、もしかするとリベット視察官……?
回想の中で姐さんからも言及されていますが、しょうこセンセイって頭が良い上に真面目な反面、かなり石頭と言うか、融通が利かないと言うか。
さておきこういう部分、読者視点だとギャグとして扱われつつも、作中視点では皆真剣に向き合ってきました。
それを踏まえてリベットを見た時、まあ何ともおバ……ポンコツで愚直で真っ直ぐで、しょうこセンセイに対しても真正面から向き合っていて。
と考えれば、何だかんだでしょうこセンセイに対してフレンドリーなのは思いやりに他ならず、また視察官や旧知の間柄としての対抗意識もやはり敬意の裏返しなのだな、と。
そんな2人と付かず離れずの立ち位置で、姐さんは風来坊のように気の赴いたほうへフラフラしつつ、物事を俯瞰的に見る。
しょうこセンセイとローゼス姐さんの2人も随分噛み合いがいいと感じてきましたが、この3人はどの組み合わせでも、また3人揃っていてもバランスが良い。
ラストのリベットの表情に、しょうこセンセイへの強い入れ込みが全て詰まってます。
あるいは、24話でしょうこセンセイとローゼス姐さんに並ぶ3人目の旧友としてリベットの存在が示唆され、26話で本格登場し、ちょうど3巻範囲が折り返しに差しかかるこの32話で3人の過去回……そんな意味でもバランスが良いですね。
3人の初対面描写以外でもその情報量の多さたるや、早熟すぎるしょうこセンセイの経歴が擦り合わせられたり、継子さんからしょうこセンセイへの親心が垣間見えたり(この辺の表情は絶対に親から子への思いやりを理解できまい……)。「さすが教授の子供」と言われる辺りで吉田夫妻の権威も間接的に窺えたり、「パパが残した大事な研究」と義務感を口にしたところからは父親の行方が早熟ぶりを決定づけたのではと類推もできたり。
特に最後が大きいモノで、肉親の片方が読者視点で行方知れずである影響を、示唆の範囲で小出しにしてくるのは求心力としても非常に強いと言えます。
久しぶりの飲み回としては、やっぱり余市先生で笑ってしまいました。流石はっきりめんどくさいと言われた場面もある人物。
またそれに並ぶほど、泣き上戸な井伊校長の絡み酒体質も厄介極まりないような気が……ネガティブじゃないだけマシなのだろうか。
そして余談ですが、回想におけるしょうこセンセイ。ゲストの頃のしょうこセンセイを思い出すのはもちろん、ぼやっとプロトタイプしょうこセンセイ(2巻アニメイト特典のリーフレット参照)を想起したり、また連載初k……あっ、いや何でもありません。