6章後編、妖トリちゃんとモルガンさま。
キャスター感想と同じぐらい長く語ってます。すき!
ここの関係、め……っっちゃくちゃよかった!
モルガンさま、圧倒的に言葉が足りないけど、懐に入れた身内にはちゃんと優しいというか甘いんだよな。幽閉だって多分、実際には身を守るための処置だろうし。
あの転移装置のくだりとかベリルの雰囲気とかで、妖トリちゃん、バーヴァン・シーちゃんはきっとモルガンの危機的状況下にそれで呼び出されて盾として使われて命を散らすのかなぁ……と思い込んでたので土下座したい。それはそれでうつくしい様式美だよなとまで思っていたから反省。ザーコ♡ザーコ♡って公式で言ってくれる、私の"ヘキ"にぶっ刺さる女の子だったからつい……。まさかベリルの言葉が正しいなんて! モルガン、ほんとに愛してるじゃん!
何度やり直しても何千年かけて守っても他者から感謝されなかったモルガンが、たった一人感謝してくれた妖精だけを特別に大切に思う様が本当に、"わかる"となって泣けた。モルガン(トネリコ)のやりきれなさを心臓が痛むぐらい丁寧に見せられた後だから、嘘偽りなく感謝してくれる唯一の存在の尊さなんて、こっちも痛いほど分かっちまう……。
理想の酷い國にするはずが、たった一人の特別な存在の幸福のためだけに少し優しく設定してしまって、そこから徐々に綻びが生まれていく容赦のなさは本当に頭を抱えたくなる。でもモルガンの人間味が感じられてめちゃくちゃすき。バーヴァン・シーちゃんがモルガンの弱みだと見抜いて動けたスプリガンは、やっぱり元が人間なのもあって、そういう機微が読み取れたのかなぁ。
ああ~魔女さまと手足をもがれた少女に救済をください。ハロウィンイベントでも何でもいいから、ほっこりするふたりを見せてください。弊デアでふたりを幸せにしたいけど、バーヴァン・シーちゃんとマジでご縁がなくていないんだ……。
吸血といえばカーミラ(エリちゃん)は「誰もこれが間違いだなんて言ってくれなかった! だから私はこう成り果てたのに!」で、それに対してバーヴァン・シーちゃんは「間違い(であることが明らかな悪辣な存在)に成り果てないと生きていけなかった」わけで……。
ただ、他者の善性なんてものにもはや期待できない摩耗したモルガンにとって、悪逆非道の生き方をバーヴァン・シーちゃんに求めるのは理に適ってるんだよなぁ。今まで利用や搾取をされてモルガンが助け出す前に死んでしまっていた存在が、ようやく他人を踏みつけて生を謳歌できているんだったら、悪辣なあの姿こそ百点満点というか。これを知った上で前編を読み返すの辛すぎるな……。それにしても、バーヴァン・シーちゃん、ベリルのことはほんとに気に入ってたの? マジで??
でもベリルの、バーヴァン・シーちゃんへの「もう終わってる」っていう評は的確すぎるんだよ。もう取り返しのつかない女の子。