4章のジナコ、すごく丁寧に彼女のSGと向き合ってひとつずつ乗り越えていくお話だったの、改めて感謝しかない
・きょげんへき
アルジュナに対する最大の対抗策として人間の精神力では背負いきれない大役を担うのに怖くないはずないのに、いつものペースで大丈夫だって話すジナコ。
強がりだってみんなわかってるのに、その強がりはあの瞬間確かに彼女を守るための殻だけではなく、世界を救うための彼女の決意の現れだった。
間違いなく虚言癖から来る言葉なんだけど、CCCで見せた虚言癖とはまるで違った。
カルナが彼女を頼ってくれたから。カルナに託されたから、その事実が彼女を奮い立たせた。虚言癖を防護壁にして、カルナの信頼に応えるために立ち上がった。
・ひとりぼっち
神の空岩の中で果てしない孤独に苛まれて発狂しそうになって真実発狂してたのに、たったひとつの約束のために、たったひとつの約束を信じて、カルナを信じて耐え続けた。
誰かそばにいて欲しかった。ひとりぼっちは嫌だった。寂しくて悲しくてたまらなかったのに、それでも約束したから耐え抜いた。
乗り越えた先にきっと居てくれるって信じてたから。
・しののろい
彼女が異聞帯に召喚されて初めて目の当たりにしたのが一番大切な人であるカルナの散り際だった。
月で自分を守ってくれた黄金の鎧がまた自分を、自分たちを助けてくれるのを目の当たりにした。
しののろいに苛まれる彼女にとってそれがどれだけ酷な現実だったかはその後の彼女の様子から手に取るようにわかる。
でも彼女はカルナの約束を信じて、カルナは絶対に嘘をつかないって信じて、彼の全幅の信頼に応えるためにあの役目を買って出た。
そして真実カルナは約束を守ってくれた。カルナの死を乗り越えた先にカルナが待ってた。
CCC当時は最後まで駄目なままで駄目なままのジナコをそのままカルナは守ってくれたんだけど、駄目なままなのは変わらずにだけど確実に一歩を踏み出したジナコがそこに居た。
最初から最後まで、ひたすらにカルナを信じて、彼女のトラウマの結晶であるSGをひとつひとつ乗り越えた。
カルナはそれがわかったからこそあの瞬間彼女の名前をはっきりと口にしたんだ……無自覚にでも……無自覚だからこそ……
完全にCCC続編です本当に本当にありがとう4章……