刀ステ、超ぬるい歴オタ的に泣いたところ。官兵衛が持っていた軍配、あれ九枚笹が描かれてたじゃないですか。
そしてラストに官兵衛と対峙した長政が被っていた兜、あれ一ノ谷兜でしたね。
どっちも竹中半兵衛の物じゃないですか!!
軍配は遺品として受け継いだとして、長政が一ノ谷被ってるのは本来の時期的にはおかしい(日本号呑み取り事件やら朝鮮出兵でのいざこざに関しての謝罪と仲直りの証として、黒田の大水牛兜と、福島正則に渡っていた一ノ谷が交換されるから)んだけど。
歴史を調略せんと望み、その気概を握り締める官兵衛が握っていた軍配も、官兵衛を止めんとする長政が被っていた兜もどちらもが半兵衛の物。
かつて豊臣秀吉の下で双璧をなし、「両兵衛(もしくは二兵衛)」と呼ばれた、黒田官兵衛と竹中半兵衛。
一度信長に殺されそうになった幼い長政を匿ってくれた、長政の命の恩人も半兵衛。
残念ながら竹中半兵衛は途中で死んでしまい、ついぞ秀吉の天下を見ることはありませんでした。
その半兵衛の品を、一方は支えであるかのように己が道を指し示す軍配として握り締め、もう一方はその道が間違いだとして正すために立ちはだかる者を護るための兜として。
そして最後、秀吉が「お前の様な男をあと一人だけ知っておる」と言っていた「あと一人」も、恐らく竹中半兵衛のことでしょう。
りょ、両兵衛…!と泣きましたってお話です。