8-3の青野原考察(加筆修正版)
限定公開されてる8-3の戦闘bgmで、アレンジ元の戦闘BGMだとほら貝の音がする部分に電子音が挿入されてるのって、シンセサイザ―を用いた電子音=レーダーを意味してるからだったりします?
これは、2021/12/12 3:04にTwitterに投稿した考察の再投稿版です。
日本語的に一部おかしい&表現的に読みにくかった為、全面的に大幅な加筆修正を行ったものになります。
【注意】
8-3クリア後の文面のネタバレを含みます。
後半は安定の論理の飛躍によるガバ考察&妄言多めです。
【前提】
8-3クリア後の文面である、「低空を飛ぶ巨大な影とおびただしい足跡。そして、死者。もはや東軍も、西軍もなく。歴史改変ですらない。ただ無秩序な破壊があった。」をそれぞれ以下のように解釈しています。
☆低空を飛ぶ巨大な影=飛行機
☆無秩序な破壊=爆撃or原爆
詳しくは、最初に書いたふせったーhttps://fusetter.com/tw/PXV73CzP#allの内容を参照してください。
【以下本編】
皆さん、8-3の戦闘BGMのアレンジを最初聞いた時不思議に思いませんでしたか?
刀剣乱舞のゲーム内の楽曲にしては珍しく電子音が入ってるんです。
しかも、普段ならほら貝を思わせる「ぶおおおお」っという音がする部分にです。
明らかに楽器の音ではありません。わざわざ秘宝の里で笛・琴・太鼓・三味線・鈴を集めさせ、近似曲もそういった楽器を使ったものが多いにも関わらずです。
今回、この電子音=シンセサイザーだと仮定します。
私はシンセサイザーの音を、何かが擦れてる音orノイズかな?と最初感じました。しかし、単なる電子音にしては意図が見えません。
なので、一度クリア後の文面に目を向け、↑で挙げたふせったの内容を軸にそこから更に考えを深堀しました。
①何故わざわざ「低空」と書かれていたのか。
飛行機の示唆なら「上空」という言葉でも良い気がします。勿論飛行機、例えば大型戦略爆撃機であるB-29は低空飛行をしています。
ですが、これは当時の爆撃機の高度が大体9000メートルに対してB-29は大体1500~3000メートルの高度で爆撃出来た。つまり、低空相対的なものになります。
②「低空」と書かれた意図は特定の飛行機の機種性能は関係なく、別に意図があるのではないか。
そう考えた際に浮かび上がったのが、SEAD(Suppression of Enemy Air Defense)=敵防空圏制圧です。
SEADとは、わざと低空飛行することで敵が配備してるレーダー・対空ミサイルを特定し、それらを攻撃・破壊する手法です。つまり、機体をわざと晒して装備するセンサーで逆に敵防空網を特定・無力化するのです。
この手法のルーツは第二次世界大戦にあり、その後朝鮮戦争やベトナム戦争を経て現在に至っています。
③防空と戦略爆撃という対の戦略
防空とは、レーダー等の早期警戒網で敵機の来襲を察知し位置を把握した指揮所の誘導に基づき、戦闘機や邀撃機が来襲する侵入機を平時では威嚇等で追い払い、戦時には撃墜するというものです。
上記で記したような防衛側の「戦争継続力」を破壊するためのものが、戦略爆撃です。
防衛側の「戦争継続力」を破壊するための爆撃。陸上作戦支援と違って地上軍の支援を目的とせず、防衛側の首都を地上戦力で占領することなく、防衛側を戦闘不能に追い込んで屈服させるという狙いがあります。
一応は、太平洋戦争中の空襲や原爆投下がそれにあたります。
よって、①②③からアレンジBGMに入る電子音はレーダー関係なのでは?もっというとレーダーであるならば、低空飛行の理由はSEADであると言えるのではないか。そう感じ、レーダー関係の音で近いものは無いか聞き漁ってみました。
すると、テンポ的にもノイズの感じ的にも近いのが出てきました。
「火器管制レーダー波を連続して受信したのを秘密保全措置加工した音」です。
「火器管制レーダー波を連続して受信したのを秘密保全措置加工した音」って何?と思われる方もいると思います。
これは、平成31年に韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案を受けて防衛省が公開した海自P-1哨戒機が探知した音です。
Youtubeで検索すれば聞けます。
また、飛行機という時代にそぐわない近代兵器の存在を秘匿するという意味でも、レーダー関係の音という意味でも二重に重なります。
ただ、そう考えた場合、わざわざ青野原で無秩序な破壊が行われたのか。
しかも唐突に近代兵器である「飛行機」の存在を匂わせているのかが見えてきません。おまけに歴史改編ですらないという謎の文言。
ここで一度、青野原という土地に目を向けます。
④何故青野原の「無秩序な破壊」は「歴史改編ではないのか」
現代の青野原は、陸上自衛隊の青野原駐屯地がある場所です。ただ、古戦場というアプローチで考えると以下の場所にあたります。
・南北朝時代の青野原の戦い=現在の岐阜県大垣市不破郡垂井町
・安土桃山時代の関ケ原の戦い(文献にっては戦当時は「青野原」「青野カ原」とも)=現在の岐阜県不破郡関ケ原町と岐阜県不破郡垂井町です。
いずれも共通する地域は、岐阜県不破郡垂井町です。
垂井は、1945年に空襲にあっている場所です。
そう考えると、今回時間遡行軍の行動が「歴史改変ですらない」と明言されている意味も変わってきます。
何故なら、時期は300年以上ずれますが青野原(=関ケ原=垂井)という土地が飛行機による破壊にあったという事実は歴史通りなのですから。
(勿論、先駆者の考察通り刀剣男士の東軍側の持ち主の死亡や刀剣が破壊されたことで物語の強度が揺らぎ、弱体化させる狙いもあると思います。)
長々とすみません。
①②③④の内容を通して、執拗に飛行機とレーダーを結び付ける話をやってきましたがここからがやっと本題です。
先に述べた通り、8-3のBGMは刀剣乱舞のゲーム内楽曲の中ではちょっと浮いています。
和楽器が中心に構成されてるため、シンセイザーによる電子音は毛色が異なるからです。
しかしわざわざ電子音を用いていますし、加えて電子音はレーダーを意識したような音でした。
では、何故わざわざ電子音(シンセサイザー)が8-3の戦闘bgmに使われたのでしょう?
⑤シンセサイザとレーダーと飛行機と
ちなみに、初期のシンセサイザーのフィルターはパッシブ回路が主流です。(パッシブソナーと同じ)
今のシンセサイザの直接的なルーツは、一般公開された1939年のニューヨーク万国博覧会でヴォコーダ(1928年に通信用途で実験開始)や鍵盤演奏型のスピーチシンセサイザー(Voder)です。
しかし第二次世界大戦により各国は戦時体制へ移行し、ヴォコーダは軍の暗号通信装置(SIGSALY)に利用されました。
アメリカの電子楽器開発者は爆撃誘導装置やレーダーの開発に駆り出されました。
つまり、シンセサイザーは軍事利用された歴史を持つのです
↑で述べた通りシンセサイザーとレーダーは密接な繋がりがあります。
ならば、8-3の戦闘bgmにほら貝代わりに挿入されてるシンセサイザー=レーダーの示唆と考えられないでしょうか?
(何らかの通信でのやり取りをかき消すためのジャミングとしてのシンセサイザーだったりもするのかも?)
おわり。
【おまけ】
今回の8-3の戦闘BGMの、アレンジは変ホ短調です。
音階の中でも変ホ短調とは、「おぞましいもの」を表現したいときに使うタイプだそうです。変ホ短調を用いた著名な事例は、「オペラ座の怪人」です。
もしかしたら、運営側は意図して「おぞましさ」を楽曲・クリア文面の両方から醸し出そうとしているのかもしれません
【以下妄言】
シンセサイザー=レーダーの表現?
おっと艦隊これくしょんの2018年冬イベで登場したレーダー射撃マスでも使われてるじゃないか!!
なんだったら通常海域の1-5の潜水艦マップの「ぽーん」って音はパッシブソナーじゃないか!!!!
やっぱり、刀剣乱舞×艦これコラボの可能性は微粒子レベルで存在する……?
音楽関係に関して無知蒙昧な筆者に執筆協力頂いた、いえろう(@rui_yellow )氏にこの場を借りて深い感謝を