老年期の終り(藤子・F・不二雄):
最後に飛び立つ二隻の船がそれぞれ「安楽な終末を望む老衰人類のターミナルケア(死)」と「新天地での発展を夢見る新人類へのバトンタッチ(継承)」の形で表題の終りを示していて芸術点が高い
#感想記
それはそれとして、ネガティブなこと言ってるのが老人だけなのがちょっとね。
若い奴がそれ言ってたら、この人類種はもう駄目だってなるけどさ~
爺が今の世の中はもう~なんていうのいつの時代でもじゃん。
絶対数が少ないとはいえ、出てきた現世代の若者――サンプル数1だが100%でもある――は彼について行ったので
機会さえあれば普通に新天地目指した(彼の働き次第で開拓団結成くらいはいけた)んじゃないの?
と思えてしまって、ちょっとアイデア一発すぎるようには感じた。
元ネタは言わずと知れたクラークの名作「幼年期の終わり」(ぜひ読んでほしい)だが
このF氏の作品と比べると、オーバーロード種のガッツは見上げたものだと思う。