る年メモ:幸村って見えない見せない見せてくれない、って感じでずっと本心分からず掴めないって思ってたんだけど(重長も見えてない)最後の最後にもう遅いと吐露し兄の信之には本音を語るんですよね。カタルシスがあったなと。
>>初日マチネ観劇のみの感想なので今後かわるかも<<
どうも私は幸村苦手で、初っ端のインパクトが「宗教くさい」と思ったんだけど、どうにも人間らしさを感じられなかったんだよね。
対して、兄の信之は非常に人間らしい。人間関係の中で板挟みに合うんだけど、劇中の中できちんと愛に向き合おうとして生きている人というか。(ここの心の動きも明日チェックしたい。)
幸村の言う「太閤殿下」もね。もう秀吉は死んでるんだけれど、そこにしか執着してないというか、それでしか自分を保ててないように感じたというか。宗教臭く感じたのも、実体のなさ、かな。自分は武士として生きるしかない、という宿命を背負いつつ、心がどこにあるか全くわからない。真田十勇士とかいいつつ、真田陣営のことをどういう目で見ているのかわからない。
1幕からずーーっとモヤモヤしてしまっていたのだけれども。
その二人が最後の最後で邂逅し、しかしああいった最後を遂げてしまう。
幸村は重長(彼は自分の本心、理想、生き方、そいうものを見つけることが出来た)の真っ直ぐさに対して「もう遅いですよ・・」と少し本音を滲ませるんだけども、最終的には兄の信之に「東北だって・・みんなと行きたかったな(曖昧)」といった言葉をもらすんですよね。
正直この1幕のモヤモヤは心地よくなかったんだけれど、最後の最後にカタルシスを得られたという気持ちになりました。