『フリクリ プログレ』第6話。ハル子が変に「成長」してしまうのが一番嫌だったので、ダメ大人として再び彼女を旅立たせたラストは「許せる」。しかし
『フリクリ(無印)』の焼き直しみたいなラストシーンで、涙で顔をくしゃくしゃにするハル子が見たかったかといわれると、別にそんなことはないので、最後まで複雑な気持ちにさせられるシリーズだった。
あとヒドミとの殴り合いでギャグっぽくハル子の歯が折られるのはやはり神経逆撫でされる(『トップ2』6話のラルク的に考えて)。1話目で『トップ2』オマージュ入れてたけど、こういうことやられると、やはり表層的なものだったのかなと思ってしまう。
「LAST DINOSAUR」→「I think I can」を2話連続で使うのは正気のセンスではない。全体を統括する人はいなかったのか?
映像と掛け合わさったときの疾走感がシリーズ通してほとんど感じられなかったのはつくづく痛い。『I can Friday by day!』の時点で確信していたけど、やはり『フリクリ』は鶴巻監督のMV的な映像センス無くして成り立たないものだったのだなと。本人はピロウズの楽曲をまんべんなく使った理由を、音響面の経験が浅く、未熟だったが故の苦肉の策だったと説明していたけど、あれは結果的に鶴巻さんの強みを最大限活かす形になっていたのだとあらためて思った。
プログレ6話、「LAST DINOSAUR」の「踏んづけたり」のところで曲に謎の編集かましてるのが気になったけどまあそれは些事。
アイコは明らかに第二の主人公的なテーマ(レールに敷かれた人生への反発)を与えられたキャラクターだったけど、途中までヒドミやイデと一切からまないのに最後に無理やり駆け足で問題解決されてしまって、ちと煩雑に感じたなあ。
突然なぜか復活し助けてくれるカンチがかわいいのは救い。ハル子に「カンチ!?」って即座に認識される(忘れられてなかった)のもなんだか嬉しかった。やはりカンチ様はヒロイン力高い。でも気合い入れるシーンで「怒」の漫符が多様されてたのは謎。エンディングのメイドカンチ様もかわいかった。
追記
くるくる回転しながらモチを吐き出すアイロンの絵面もおもしろかったです。