MX4D:Q感想
主にカヲル君の演出について
戦闘シーンの揺れはやっぱり事故レベルの激しさ。なのにカヲル君とシンジ君のシーンのあまりにも穏やかなギャップ。本当にここはMX4Dの劇場なのか…ピアノの旋律だけが響く劇場内がとても寂しい。そして特に思ったのがカヲル君が動いたり喋ったりしても何も動きのない演出。他のキャラは歩いた振動も揺れとしてフィードバックされるのにもかかわらず、この無反応なMX4Dシステムは渚カヲルの存在をどういう風に表現してるのかとても意味深だと思った。そして懸念していたカヲル君最期の瞬間。ゆーても他の使徒の最期と同じようにきっと水飛沫かかるんだろうと思っていたのに、なんと水飛沫無し。そもそも何故水飛沫を懸念していたかといえば、ここで水がかかったら臨場感とは別の興醒めを体感してしまったかもしれない。だからこそこのあえての水飛沫無しの演出でただカヲル君が死んだという事実がシンジ君と同じように観てる側に突きつけられた。そう、あの場所でシンジ君に水飛沫は掛かってないのだから。だからこの演出はヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qという物語を理解し深く考えた人たちの仕業だと思う。それは激しい動き、水、煙、フラッシュの演出で別料金を取るMX4Dではリスキーだとも思う。でも少なくとも私は、この序破とは違うQのMX4Dがすごく悲しみ深く物語の没入感を高めたと思う。リバイバル上映決定から関わってくれた全てのスタッフの方々に心からの感謝を。
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