オベロン実装されたらぐだとのバレンタインはこんなのがいいです
「チョコレート? 俺に?
これは驚いたな。うん、普段からいかに君が俺の話を聞いていないのかが良く分かった」(笑顔)
『嫌なら捨ててくれても――』
(咀嚼音)
「……うん、甘いね。それに、とても手間暇をかけて作ってあるようだ。心底吐き気がする」
『それでも食べてはくれるんだ……』
「せっかく作ったものだからね、別にこれっぽっちも有り難くはないけど。
とりあえずご馳走さま。よかったら紅茶でも飲んでいくかい?」
『いいの?』
「誘ってるんだからいいに決まってるだろ?
そうだ、何なら少し持っていくといい。ついでだし、こいつをチョコのお礼にしてしまおう」
(お返し:紅茶。オベロンが成り行きで投げやりに渡してきた紅茶の茶葉)
『お返しがもらえるとは思ってなかった』
「そうかい? 物を渡して、お返しを貰うところまで含めてこそのバレンタインじゃないか。
他ならぬ俺が物語を途中で放り出すのは忍びないし、黙って帰すより気持ち悪いからね」
『どうもありがとう』
「どういたしまして。さあ、そこに座って。
妖精王手ずから淹れた最高の紅茶を振る舞おう。飲んだらとっとと出てってくれると嬉しいかな!」