★ヌシアルハナ・ハルノヨ とりあえず全員のエンドを見たので詳細感想 ネタバレしかない ネタバレだらけ 未プレイのダークな展開お好きな乙女ゲーマーさんはどうかプレイしてから読んで欲しい
※ネタバレ注意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全エンドで何やるかどういう結末かまでたぶん全部書いてしまっていますのでご注意を
本編のDLはこっちhttp://rocotsu.main.jp/nshr/index.html
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ツバキ
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初めに攻略しました。
特殊エンドでカツラの言う「わからない」「こわい」が彼の全てだなーと思います……。ノーマルエンドにせよ、ベストエンドにせよ、どうあがいても彼の勝利。怖すぎる……。逃げたい……そしてそれを彼は一等嫌う……。
特にノーマルエンドが大好きです! こちらの頭がどんどんバグらされていく感じがする……。
彼、好感度はあるし、反応もわかりやすいし、これをやれば地雷を踏むぞというのも明示してくれるので、やりやすい人ではあるはずなんですよね。でも、全然わかんない。わかりやすいところがある分、わからないところが徹底的に秘められているので、ひどく不気味。
こういう「使い分け」できる人が一番怖いです。裏しかない人からは逃げればいいし、表しかない人は安心できるけど、両方使える人は対応がわからなくなってしまうという……。いや~、やっぱり私カツラの性格と馬が合うプレイヤーだなとここで再認識するわけですが!
何と言っても喜んでくれるし何と言っても鬱陶しがられてしまう、読めなさを感じました。媚びも逃避も嫌う人。怖い人。好きだ……。
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カズラ
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妹かあ……いや弟? え、いややっぱり妹かあ……弟だあ!!! になりました。大歓喜。
わかってから、モブの会話の「俺にそんな趣味はない」で合点がいきましたね~。あれ、気づく前はプレイヤーが女性モブの視点で、気づいた後は男性モブの視点で読めるという、さりげなく巧みなワンシーンだと思います。
一番好きなのは「戦ってくれない」のところ。
お姉ちゃんを守るためにがんばる、と、どうして僕ばっかり、の板挟みを感じてなかなかに良い意味でしんどかったです。自己矛盾でぐちゃぐちゃになっちゃってる感じ。
優しい子だからこそ、お姉ちゃんを壊すんじゃなくて、自分が壊れる方向に走っちゃったんだろうな……。他面子と比べて、やってることはまあえげつないはえげつないけど、少なくとも他人は巻き込んでないしな……。
一発でベストエンド行けたのが嬉しかった子でもあります! カツラの笑顔立ち絵の登場頻度が高いのもめちゃくちゃ良い……。ずっとカズラに甘々な台詞ばかりなのもツボでした。「仲直り」や「少しだけワガママ」という、子どもに言うような言葉の中身が、えげつない程重々しいところが大好きです。
ノーマルエンドと特殊エンド自体はあっさり味に感じましたねえ。いや直前が“あの”ツバキだったからかもしれませんが……! 一枚絵の対の構図が、実に刺さりました。
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サツキ
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スーパーヒーロー……
女性なのも百合要員なのもわかっちゃいるんですが、す、スーパーヒーロー……!!!
相思相愛が想定外で一番驚いたキャラでもあります。いや、あれはあのエンドだからこそかもしれませんが。そしてベストエンドの頼もしさとその描写がもうたまらん大好きです。あそこまでされたらそりゃもう惚れるし依存するよ。もはやカミサマだもんな。
カズラがあくまで「逃げる」手段しか取ろうとしなかったこととの対比もすごいですよね。サツキは、カツラ以外、優しさも罪悪感もぜぇんぶいらない。ひたすら全力パワー型。末恐ろしや……。しれっとカズラが蚊帳の外へ追いやられているところも含め、手腕も頭脳も度胸も上級だなと思わされました。ひぃ……。
とかいいつつ、ワンシーンの美しさではやはりノーマルエンドが光ります。あのスチル、目に焼き付いたなあ……。
特殊エンドのドロッドロえっぐい仕打ちも大好きです。これ、ツバキは一生イライラし続けるんだろうなあ。直前で、ツバキがカツラを身に寄せるシーンにときめいてしまっていたのでなおさら、うわ~~~(良い意味で)エグイ~!と湧いてしまいました。エグイ……。好き……。
エピローグの髪の毛お揃いもいいですよね。女性同士ならでは。
まさに血の似合うひと。鮮烈、烈火。素敵でした。
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チガヤ
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BGM良い~~~!!
まずここなんです、はい。賑やかなのにすんごい不協和音じみてて落ち着かない感じが。
ちなみに初手共通ノーマルエンド行きで、ルート入り失敗しました。いやそりゃそうなる。
逃げようと思えば全然追ってこない人なの、いっそう怖いです。何ならカツラよりもツバキに執着して見えるなあと思っていたので、ノーマルエンドの方がある意味カツラを見てくれている感じがして嬉しかったです。
あ、でも、ベストエンドのチガヤの「お前を守ってやってる」セリフがそのまんまいつぞやツバキルートで聞いたセリフだったのは、粋で好きでした。勝ったと思ってるチガヤもツバキの後真似をしてるようなもんだと思うとピリリと辛く感じます。へへ……。
勝てない男が勝ったと思った瞬間に井の中の蛙とわかる展開が好きなのでついちょっとひねくれて解釈してしまう。
どのエンドでも徹底して、「カツラが(恋愛的に)好き」じゃなくて「カツラが(玩具として)好き」なのがめちゃくちゃツボでした~!! もうね、このくらいのドライでエゴい感情大好き。なんか、このチガヤについて来たくなっちゃうの、わかる気もしました。だって執着がない分憎悪もなくて、裏表も余計な回りくどさもなく真正面から罵倒してくれるので、なんかすごい楽なんですよねこの人。闇深いけどこじれてないというか。やればいいことが明確なので困らないというか。破滅願望によく合う人でした。
何気に、ツバキの閨でのお姿が見れたり、カツラの庶民衣装?が見れたり、立ち絵差分的にもおいしかったです。
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アザミ
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虐められてる描写を出さずに「かわいそう」をここまで巧みに描けるの、本当にすごいなあと。ときめきや感情移入というより、技量への感嘆が多いルートだったように思います。「必死さ」ってあればあるほど、高みの見物をしている側からすると滑稽なんですね。
襲うシーンのカツラのモノローグがものすごく、柔らかい残酷があって、好きです。アザミのセリフだけでどうしたらいいのか戸惑っている姿が目に見えるの、マジでもう、えぐい。好き。
彼は地雷がめちゃくちゃわかりやすい分、ベストエンドが乗り越えた感ありました。
憐れむな!ってピリピリ棘を張ってたのがようやく、変わったような。受け入れと言うのか乗り越えと言うのか諦めと言うのか、どれが適切なのか掴みあぐねてはいますが。
“あの”敬愛するツバキ様に見破られていないという優越感も、彼が憐れみの目を自分のものとできるだけの余裕につながったのかもしれませんね。罪悪感も、しぬほどあるでしょうが。そして、本当に見破られていないのかもまた、謎ですが。
あとアザミルートはツバキ様に庇ってもらうシーンが多かったのも嬉しかったです。カツラからしたらとんでもない板挟みですけれども。
なんだかんだ、チガヤほど自己中ではないしツバキほど達観してないしカズラやサツキほど悪童にもなれない、生真面目な人だからこうなっちゃったんだろうなあと思います。生きづらい、環境がああでなかったとしても生きづらい生き方してそう。そこも含めて、いやもう悲しいくらいに、かわいそうだなあと実感できてしまう人でした。
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もっかいツバキ
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他ルートでもツバキ様はよく登場したので、改めてなんですが。
初見プレイでは読めない読めないとばかり感じていましたが、ちょっとだけ見えるものもありましたね。あ~、カツラの本音を聞きたいというより、カツラの生き方を自分色に染めたいのかな、とか。
今までの、特にアザミとチガヤのルートやおまけを見ていると、カツラって柔らかな強さを持ってる人なんですよね。防衛上手というか。彼女にとっては相手を消すことよりも受け流して気分よく去って頂く方が重要、みたいな。そこら辺の、彼女の意地を突き崩して、受け流すのではなくきっぱりと対等に向き合いたいのかなと感じました。本音を聞きたい、よりもむしろ、色んな顔が見たい……?
チガヤルートだったかな、ツバキ様がお父上に「あんまり私怨で動くなよ」と諫められているシーンがあったと思うんですよ。あ、ツバキ様は根底にこれがあるのか!!!と。だから、カツラを囲う時も守る時も淡々としてて、君のことを愛してるんだぜ♡みたいなのが全然ないんだなと! ずっと、ツバキ様も自分の血に則ってツバキ様である以上に当主の息子として動いている部分があるんだなと!!
そしてそれは別に、被虐の血として扱われその通りに身を縮こめているカツラとそう変わりなくないか?とも思いました。もしかしてこの二人わりと似たとこあるんじゃないのか……。だからなんか気にいっちゃったんじゃないか……。ここまでいくと妄想かもですが。
ここでふとツバキのことをツバキ様と書き続けていることに気付きました。いや~! 毒されてると言えばいいのかお慕いしていると言えばいいのかわからん!
と
ここまで書いておいてなんですがまだ寸話読んでないんですよね~~~!!!
はっはっは。我慢しきれずに感想書いちゃった。てへへ。
あの大ボリュームなおまけを拝読してから、改めて数年後に投稿されるであろうブログ記事を書くのにいそしもうと思います……。
余談
18禁パッチ、一瞬桁間違ってるのかと思った
ワンコインで読ませて頂いてよろしいんですか……!
こちらも楽しみです