愛すべき裏切り者、シャーロック・ホームズについてとりあえずまとめ。
※トラオム最終盤ネタバレ
とりあえず事実とそれに対する考察を並べると
①ホームズは2016年に異星の神に召喚されたサーヴァントであり、最初の「異星の神の使徒」である
人理焼却を覆し、カルデアに潜伏する密偵。最終目的については伏字になって判明せず。
②ホームズは召喚時、異星の神に従った。理由は確定は出来ないが考察はできる。
トライヘルメスで知った知識を元に、「異星の神が地球を掌握した後どうなるか」。
「その理由であれば、私は従うだろう」とのこと。
→ホームズの「信条」は、異星の神が成すことを肯定するものだった。
③知った上で、ホームズは「異星の神に従うしかない」状況から逃れるために自分の記憶を消した。
人類やカルデアではなく、上記の自分の信条を裏切るために不細工なカバーストーリーを作った。
→カバーストーリーについては、バベッジから頼まれて調査を始めたっていうところからと思われる。
そのあと「異星の神はロンドンに自分を召喚し、その後第六特異点のトライヘルメスに送った」と
言っているので。もしかしたらバベッジの接触はホントにあったことなのかもしれない)
④召喚時点、人類史に刻まれたホームズは「善悪に寄らない推理を行う冷徹な私」。
そこから、カルデアの人に好まれる「善によった推理をする私」を作った。
「過去、あるいは幻想(ホームズシリーズの物語に出てくる)私を作るために」
→ホームズが「自分は異星の神の使徒である」と認識して行動していたのはトライヘルメス接触までで、
以降は自分を改竄し「幻想のホームズ」になってカルデアの前に顕れたのだと思われる。
⑤「ありえないことを排除した後に残ったものは、それがどれだけありそうにないことでも、真実である」
という「過去の自論」の欠点として、真実を見つけることで自分や周囲の人間が危機に陥ることがある。
だから「自分の召喚者は誰なのか」と言う謎から目を逸らし続けた。
⑥異星の神の使徒だったが、その真実から目を逸らすことでマスターを裏切り続けた。
⑦カルデアを裏切っていたと言われても否めない。目的が「(伏字)」であるが故に。
「ならば(ここで退場することが?)タイミングとしては最善である」
ツングースカのエピローグでシオンが言っていた
「最後の不安要素は一つだけ。なにしろホームズが見落としてるほどの問題ですから!」
というのは、まさにホームズ自身のことだった、ということ。
→モリアーティがホームズ脱落及び自身の敗北で初めて口にしたエリア51の件からするに、
カルデアに異星の神侵略のそもそもの大根源であるエリア51を意識させないこと、が
彼の目的だったのかなぁ。カルデアの知を担当することで、カルデアが意識してほしくないことから
目をそらさせることが目的、とか。
そもそもの問題として「なぜ侵略開始の第一手がカルデアスの凍結だったのか」とかね。
まぁこんな感じだけど…
要するにホームズは「敵として召喚されながらカルデアや汎人類史の味方をしようとしてくれた」わけですね。
ただ、元々が異星の神の使徒なのでここで自分が退場しておかないと最後の最後でやらかすかもしれず、
シオンも「それが不安要素」と言っていた。だからここでシャーロック・ホームズが退場するのが最善である、と。
でもねえ。
カルデアの誰もがそう言ってたけど、ホームズの役割が終わったとは思えないんですよね。
ジェームズ・モリアーティは「本来の人物像」がそのまま登場し敵対を経てカルデアに来て、
その後「幻想の人物像である若い彼」が使徒として登場したよね。
あいつどうせこのあとPUされてカルデアに来るでしょ。
ならばシャーロック・ホームズも「本来の人物像」が召喚されて使徒になり、
その後幻想にあるような人物像になってカルデアにいたので…今度は「幻想の人物像」のホームズが
今度こそ真のカルデアの一員として召喚される、そんな未来があってもいいんじゃないかな?
つまり僕らの知る、あのホームズが。
どうかなぁ。