#虹龍洞考察
ここでは天弓千亦のデザインについて気になった3ヶ所をなんとか考察してみました
①服の配色
千亦は見ての通り様々な色で構成された特殊な服を着こなしており見る者の度肝を抜いてきます。
しかしこの服の色も千亦が虹に深く関係がある事を鑑みれば意味がある事が伺えて来ます
この服の色は袖口からスカート部分にかけて赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、ピンクの順に並んでおり
赤から紫に置いては空から地上に向けた虹の配色と酷似しておりマントの裏地が空に似ているのも相まって
天弓千亦の全身を使って空にかけた虹を表しているものだと思われます。青基調の髪色に虹色のヘアバンドを
かけているのも恐らくは同じように空と虹をかけていると思います。
余ったピンク色に関しては、和の色において虹色が薄いピンク色に充てられた名称である事、
赤い光と紫の光それぞれの波長の両端が重なった際の不可視光である筈の色を人間の脳がピンクだと誤認する事
が関係ありそうな事柄であり、特に後者についてはスペルカード「虹人環」において赤弾幕と紫弾幕の間にある
人間が知覚できない光波長の部分が人間である自機キャラのセーフティゾーンを作り出している事と関連付けられそうです
②服の色をまたぐ部分
千亦の服には色と色をまたぐ様に金色の部品が取り付けられています。これは早苗ルートの天弓千亦戦において
典が市場の開催条件に付いて言及する際に虹が出ている時とは別に異界と交錯している時にも市場が開かれる事が
明かされますがこの事が関係しているように思われます。
市場とは別人同士が取引するのはもちろんですが、別地域、別ジャンル、時には別国同士の取引も起こりうる事であり
幻想郷においては前述の言及から別世界同士の取引も行われる事もあるかと思われます。千亦の服はそういった
それぞれの区分を色に見立てており、その色同士をつないでいるのが金色部品であり市場であることを示唆している様に
個人的に見受けられました
また、虹を橋の様にたとえることもありますがこの金色部分も同じように別物同士を繋ぐ架け橋に見立てられるかと思います
③ジッパー部分
千亦の服には色と色の間を繋ぎ止めるようにジッパーで閉じられています。これは個人的な解釈ですが一つの塊が
連綿と連なっていることからブロックチェーンを表していると思いました。ブロックチェーンとは平たく言うと
近代発明された中央管理組織等を必要とせず透明性の高い取引を個々人で行える技術です。今作品である虹龍洞で言うと
飯綱丸がアビリティカードを通して現代資本社会に似た仕組みを天狗が管理する形で幻想郷に普及させようとしましたが
千亦がどのような理由かは明確ではないですが(個人的な見解では天狗勢に介入されない公正な市場を確立するため)裏切りました。
その事により市場を管理するものが市場というシステムそのものと言える市場の神である千亦のみとなり結果的に
ブロックチェーンと近しい形になった様に思います。
また、ブロックチェーンは過去の取引記録を参照していく事で現取引での不正・間違いがないか確認することが
出来ますがこの事も市場での売買によって物の所有権をリセットして公正な物々交換を可能にする千亦の能力と
近しいものがある様に思えました。
以上の事から千亦の服についているジッパーはブロックチェーンのメタファーである様に感じました。