『ヰ書』天海さん回の備忘録 未通過現行×
今回の天海さんに限らず、ちとさんちのPCをKPもしくはPL/PCとしてみていると、ああ、基本が光属性だなあ!と思うんですが、特徴的なのが「懐の深さ」だと思います。伊理谷くんもくまおさんも、スノウくんもレナルド先生も伴行さんも加賀美くんもノアくんも、みんなに共通してこの懐が根底にある感じ。
光属性といっても、いかにもな勇者キャラ的な、押し売りレベルで善/光を放射している(アクティブスキル、他者に自ら絡む、正面から相対するetc)タイプではなく、触れると善/光であることを感じさせる(パッシブスキル、他者を受け止める用意がある、正面でなく隣に立つetc)というか。
たとえ表面的におどおど・ふわふわしたキャラだとしても、こう、重心が低くて懐が深く、他人を説得したり時には殴って実行される善/光じゃなく、他人に対して善/光をもって応答する、て印象なんですよね。
って、あ~ここが「左側っぽさ」の要因なのかな……? 一方で一筋縄ではいかない面というか、自分がしたくない・してはならないことに対しての姿勢の強さとか、困難な状況を切り抜けるときの手練感とかもくっついてる。いや~こわい(笑顔)
って前置き長!
今回の天海さんも、ちょっととぼけたやわらかい印象と、このにじみ出る光属性に「は~~~ちとさんちの子だ~~~~」て終始日光浴させてもらいました。ぬくぬく。コメディ狙ったRPはほとんどない+わたしの特性であるどんよりRPをもってしても、会話があんまり陰鬱にならないのも特徴的だなあと。ちなみにちょっとふざけたとこもお気に入り。
------------------------------------
天海 公一郎 : 開けるかぁ
灰田 洋 : おー
天海 公一郎 : えー
灰田 洋 : あー?
天海 公一郎 : 開かなーい
------------------------------------
おっさんたち……w
で、天海さん、つよい…という印象があるのがやっぱり対峙シーンの決断の固さ。RP前の「灰田を連れてここから逃げたい!」という力強い行動宣言も含め、とてもインパクトがありました。決してPOWがめちゃくちゃ高いわけでもなくSANC失敗もそれなりにあるのに、要所で減少値が軽かったのもなんかキャラらしさになっている。
なお、エンディング合流時の天海さんの守ってやる発言に、中の人は両手でうちわを振り、灰田は本気でびっくりしていた。えっそんなこと言うタイプだったのお前…!こんなときどんな顔したら以下略
そして、セッションメモでも言ってましたが、なによりも後日談の後の
------------------------------------
天海 公一郎 : …………あっっっの野郎……
------------------------------------
というラストのひとことに込められた感情の複雑さが好き。うん、ごめんな(いい笑顔)
KP/ライター側として、「日常への帰還」「最良の選択」のギャップ部分を汲んでいただいているの、大変うれしいですね……へへ……ひとりの人間としてのPCの視点で見て正解・ベストと言い切れそうなルートが事実上存在しない。もちろん書いた身としてはこれかな~と思ってAエンドの報酬を多くしていますが、それは俯瞰でみて倫理が達成されうるか・世界がよりよい方向へ向かうか、とかそういう意味なので。
NPCはシナリオの機能・演出装置のひとつであると思ってはいても、PCから人間としての情を厚くかけられた場合、ついつい「こうすべきだけど個人的にしたくないよーつらいよーさびしいよー」ってなるのもまた真理で、情を傾けてくれたPL/PCと同じかそれ以上にNPC側として複雑な気持ちになりながら卓をたたむのであった。むろんKPとしてはそれ含めての達成感ですが。
そうそう、CONのかなり低い天海さんのキャラシをあえてそのまま通してニヤニヤしていた確信犯KP、CONロールをフルで失敗したときのHPのロスを試算して、まあ間に合うだろう…とは思っていたものの、《図書館》で地味に緊張した。自分でやっといてチキるなよ。