昨日のヰ書の備忘録の続き 未通過現行NG
PCもNPCも記憶がない…という話からの提案と推理の流れ、たいへん面白かった!
発着信の履歴の時間から、PCが前日12時ごろに写真を送付→すぐにNPCから電話で折り返し→PCはその着信を取っている(留守電ではなく応答している)。ここまでは、シナリオに記載してないけどその前提で常に回してた。が、ここから、NPCはそれまで診療所で仕事をしていたはず→診療所に防犯カメラがあって該当時間帯の映像がないか、は初めて提案された。防犯カメラの普及率とか、自分で設置するのが普通なのかそれとも警備会社とかと契約するのかとか、データはすぐに確認できるのかとか、全く知らなんだのでちょっと悩んだものの、おもしろかったので幸運判定。
結果として「連絡を受けたと思われる時間帯のすぐあと、慌てて診療所を出ていくNPCの姿」という情報が開示されることになった。さらに、その映像で映っている、NPCが持って出ていった鞄の現在の所在と中身の確認。推定合流後に何があったかの手がかりとして(NPCがヰ書を持って帰っていないかとか、なくなっているものがないかとか)これを確認するというのも初めての流れで、KPがいちばん「な~~るほ~~どな~~~~~!!!」となった。で、結果、シナリオの記載以上にゲロが頻出する卓になってしまった。なんかすみません……NPCの鞄、現場で手元にあったんなら汚れてるだろうなって……。
門のギミックのところも非常に考察が冴えていてよかった。いや、PL側だと「口に出していないだけで自分のなかで思い至ったり考えたりしている」てのはよくあるし、今回33oさんがKPに開示してくれてただけなのかもしれないが…個人的にはKPやってて五本指に入るほど楽しい瞬間です。PLとして考えてることみんなどんどん垂れ流してほしい。シナリオのミスや矛盾を指摘されて冷汗三斗ってのもそれはそれで勉強になる。心臓には悪いけど。
それはともかく、ギミックにつながる書斎探索を終えた時点で、宵くんは「邸内に時空の門があって、すでに"Segno"を発生させているため、今回のアプローチは"Dal Segno"になる」のを確信している状態。さらに「いわゆるタイムリープを発生させても、Segno以降~現在までの記憶が消えるのであれば同じ行動をして同じ状況になってしまう。目木のカードには"君の助けになる"と記載があるので記憶を保持したままのリープの可能性が高い」ことまで考慮した結果、「灰田を連れて門を通過するかどうか=記憶を保持した状態にさせるかどうか悩む」と。この時点ですでにそこ悩んでる人初めて見た。
しかし、最終的に連れてった判断の理由が、自分たちの探索とかNPCが自分にしたことをなかったことにしてほしくないから、というのは……お、重い……なるほどこれがクソデカ感情というやつ……。
あと、エンディングであえて合流を待って目の前でヰ書焼く判断も、尊重というか共有でありつつ、別の見方をすれば「決別しろ」というメッセージでもあり、NPCにとってはたいへんに厳しい。いや、もしEエンドだったら朽ちるさまをNPCに看取ってもらおうという発想は厳しい通り越して鬼かと思ったけど!www
なお、宵くんは職業がスタントマンってことで、NPCは大学の友人にしてかかりつけ医、というポジションだったのだけど、Aエンド後日談にて友人とともに担当医まで失うはめに。万一どこかで再会したら、衆人環視の往来で愁嘆場を繰り広げられる可能性が高い。ヒィ。
あと死体こねこねして作り直したからって友達をママって呼ばないでください!!!!言われてみると業が深すぎてSANCが入る!
ところで、改めて考えるとこのNPC、「ごめん」とは言うけど「許して」とは(少なくとも自分が回したときは)一度も口にしようとしない。というか、己の所業を許していないし、友人に許されるのが辛いという面が大きい。だからこそ、足抜けの決断をするわけだけども。紫藤さんのときなんかはまさにこの流れで、彼の許す姿勢に向き合う責任がある、という思考なのかなと。
が、今回宵くんとの後半のやりとりを思い返すと、今回は「ゆるしてくれ」と言いたくて結局言えなかっただけなのかもな、とふと思った。エンディングの再会(合流)の勢いの抱擁、KP描写挟んだためにうっかりスルーしてすみませんでした。されたらきっといろんなものが決壊するからね、しかたないね。