「響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ」所感(初見バージョン)
ネタバレに注意!
みぞせんぱいのくるくるをgif動画にして、永遠にデスクトップでくるくるしていてほしい。
こちらは、劇場版「誓いのフィナーレ」のネタバレ感想です。
箇条書きでばーっと書いたので、乱筆乱文ですみません。
あと、原作の話がとても多いです。
原作組は不満足かも、ってツイートを見たんですけど、全く不満足ではありません。
100分という時間を考えれば、だいぶあっさりになってるものの、過不足なくて素晴らしい。
京アニさん最高です。
● 始まる前
・急にヴァイオレット・エヴァーガーデン予告が来たので、開始前から無理。
・京アニの地球のアレに、リズのオープニングが流れないという違和感。
● 最初から
・喜撰橋で告白。アニメ二期でバッツリいかれたシーンを回収。原作では「私も好きだよ」と答えてますが、そこを暫く濁す演出は好き。
・楽器室で「響け!ユーフォニアム」を吹くシーンで早くも無理。
というか、あすか先輩との回想シーンがカットインすると全部「あかん、無理……」ってなる。
・久石さんちの奏ちゃんが、猫かぶり石奏をする度に笑いがこみ上げてきます。
・スマホ紹介動画撮影風に全部員を出してくスタイル。ユーフォにモブなどいないっていう京アニの拘りを感じます。短時間で自己紹介を的確に挟んでいける、面白い演出。
・久美子先輩と塚本先輩がいちゃついてる公園は、ちゃんと源氏物語ミュージアム裏の公園(原作でも言及されてます)
これ、麗奈先輩の家の近くなので、見られてる可能性高し。
ハンドソープ投げられちゃう。
・夢ちゃんのシーンが奏に奪われて悲しみ(「名前聞くの忘れた!」のとこ)
・麗奈先輩の楽器紹介で「わぁ、美人」ってなるとこ欲しかった。
・電車の中から塚本先輩と葉加瀬みちるちゃんを目撃して「あの一年っ!!」って言うシーン、愛おしいので何回も見たい。
● サンフェス
・サンフェスまわり、けっこう原作通りだったんじゃないかと思います。
・「さつきと美玲、どっちが好きですか?」のシーンのBGMがものすごくいいと思う。
ちなみにあのシーン、原作だと直前まで黄前先輩呼びだった奏が、「く・み・こ・せ・ん・ぱ・い」のあざとさ200%のセリフで初めて「久美子先輩」って呼ぶシーンでもあります。
このシーン、キスしちゃうんじゃないかってくらい久美子先輩からの奏描写が激しいので、ぜひ原作を読んでほしいです。頬が熱くなっちゃってますし。
・塚本先輩のへそ出しに爆笑を禁じ得ない。
・美玲の「辞めます」のシーンは原作ではサンフェスじゃなく事前練習(辞めますじゃなくて怒って抜けるだけ)ですが、ドラマチックでいい。
優子先輩、不安だっただろうなぁ。
時間の都合で美玲のエピソードがそんなに掘り下げられてないのは、致し方なし。
・立華の演奏曲は「ボレロ」
立華にしては落ち着いた選曲で違和感がある(京都橘が演奏してるのも聞いたことないかも)
恣意的に選曲されてるかも?
ミュージカル「ブラスト!」にボレロを演奏するシーンがあって、中央で演奏するスネアを金管が邪魔しに入るけどスネアは一切ブレないっていう構成なんですが、選曲に意味がありそう?
● 練習中。
・小日向夢ちゃんのセリフがひとつしかない。
時間制限のある中で主軸から逸れるとメインストーリーがブレるので、仕方ないけど、アニメ3期をやって夢ちゃんの話も全部やって欲しい。
特に加部先輩との植物園演奏会直前の演説のくだり、めっちゃいいので!
・加部ちゃん先輩。
一期のころはモブやったのに、めっちゃくちゃ喋ってる……けど、エンドクレジットに名前なくないですか?
あんなに喋ったのに!?
ところで、加部ちゃん先輩の声優は田所あずささん(で合ってますよね?)
「ライバル増えるよ?」のセリフがある一期二話にも田所あずささんがクレジットされてるので、アニメ版の配役を踏襲したものと思われます。
● あがた祭り。
史上稀に見る気合の入り方をした久美子先輩、めっちゃ可愛い。
手つないでる。
キスくらいはしてあげても良かったんじゃないですかね(原作でもお断りしてますけど)
・宇治神社鳥居がある!
去年の9月に台風で倒壊しました。
後述しますが、誓ィは2016年という設定を前提としてると思われるので、まだ倒壊してないってことなんでしょう。
ところで、宇治神社鳥居まで大吉山山頂での演奏が聞こえるのって、めっちゃくちゃ音量大きいってことなんですけど。
そこはロマン補正で処理するとして、山頂で夜に演奏するのは、地元の人に迷惑になるのでやめましょう!
・みかん飴の棒を折ったのは久美子先輩でした。
麗奈先輩、力入りすぎて折っちゃってるとか言って60リツイートもされてしまいました。ごめんなさい。
・みぞせんぱい射的かわいい。
● 合宿
・合宿アクトパル宇治。
原作だとオーボエの覚醒は合宿中。
・久美子先輩が、塚本先輩とお別れするのは、原作では部長就任後だけど、大会後の話をすると冗長になるのでここに動かしたか。
違和感ゼロでナイス判断。
っていうか、合宿をカットして別のシーンにねじ込んでも良さそうだったけど、合宿の存在意義ってなんかありましたかね(あんまり記憶に残ってない)
● オーディション
・オーディション夏紀先輩ブチ切れシーンのあとの久美子先輩とのやり取りは、原作の色んなところを整理して追加したシーン。花田先生らしいいい演出。あぁいう臭いのをやらせると花田先生はすっごくいい。花田先生の追加シーンは時々整合性が無視られるけど、今回はセーフ!
でも、ずっと「中川先輩」って呼んでた奏が「まったく、夏紀先輩のどこがいい人なんですかね」って呼びかえる科白は入れてほしかった。
・夏紀先輩は原作では最初から「奏」呼びなんですが、誓ィでは「久石ちゃん」呼びでした。
お?ってなったんですけど、奏がオーディションで逃げ出した時に「奏!」って呼びかけてて「花田せんせぇー!もう、そういうことするぅー!!」ってなりました。
「ハッピーアイスクリーム」のところは、すごくなつかなしてて良かったけど、奏が夏紀先輩のことホントは好き感が薄くないです?
ていうか、夏紀先輩が詰めるところ、原作だと壁ドンなんですけど、なんで壁ドンちゃうの?
壁ドン見たかったですよね?
これはアニメ3期で補完ですね。
「奏ちゃんは夏紀先輩のことが嫌いなんじゃなくて、嫌いになろうと努力してたんじゃない?」
「夏紀先輩はいい人だよ」→「わかってますよ、そんなこと」
とか入れてほしかった。
●関西大会
・関西大会の場所は、ロームシアター京都。
これは、2016年の関西大会の場所でもあります。
2期の関西大会は「あましんアルカイックホール」。これは2015年の関西大会の会場です。
時間と構成的にこの時点で「全国には行けないんだな」と勘付いてしまうけど、原作でも「このページ数だと全国ないな」って気づいたので、問題なし!
・あすか先輩と香織先輩のお揃いピンキーリングは話がブレるからカットしたっぽい。
葵ちゃんさんの出番は晴香先輩に奪われ、カット。府大会削ったから仕方ないですね。
・課題曲がラリマーじゃない。
「マーチ スカイブルードリーム」は「プロヴァンスの風」が課題曲だった翌年(2016年)の課題曲。
ラリマー(架空の曲)から変更されたのは、サウンドトラックに収録するのに新規作曲は費用対効果の関係できついので、既存の曲を使いたいからという制作側都合の可能性が高いですね。
・ホール演奏を再現するためにリバーブかけられてるのがLIVE ZOUNDだと臨場感がものすごい。
金管よりも木管、木管の中でもオーボエのリバーブがよく聴こえる、あるいは故意に強めのリバーブをかけられている気がします。
LIVE ZOUNDに染められると、LIVE ZOUND以外で観ると物足りなくなるというぜいたくな悩みが発生します。
・みぞせんぱいくるくる。
gif動画にしてデスクトップで永遠に回っててほしい。
できればARにして、等身大サイズで部屋の中央で回したい。
だれか作ってください。
・カット多すぎ。
第四楽章突入移行、嘘やんってくらいカットを切り替えてて「京アニの全力だ……」って思いました。
パンフレットによると演奏シーンだけで200カットだそうです。
めちゃくちゃ多い!!
どのくらい多いかというと、30分のテレビシリーズのアニメで、だいたい300カットくらいです。
◆ ◆ ◆ 宣伝のコーナー ◆ ◆ ◆
・号泣してたのに、みんなの前では明るく振る舞う優子先輩、ほんと無理。
私の二次創作で、その辺をめっちゃ強調して書いてるので、ほんと読んでほしいです。
https://www.pixiv.net/novel/series/888310
これです。
そうです、宣伝です。ブックマークしてくれると嬉しいです。
ちなみに関西大会の話は#5になりますが、最初から読むのがおすすめです。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
・安斉さんが「アニメのオマージュみたいのがある」的なことを言ってたのって「悔しくて死にそう」のことだったんですかね。原作ではダメ金決定後に麗奈先輩が「悔しくって死にそう」と言っています。
・バスの席がみぞせんぱいと隣でトランプして遊んでて、圧倒的勝利。
● そのほか
・梨々花セリフふたつ(たぶん?)
「すごぉーい」と「オーディション頑張ります」だったような気がします。
これは、リズ鳥に出てたタコ髪の気になるモブさんとほぼ同じであり、次回作では梨々花が主役になりますということを暗示しています。
・平等院通りダッシュやらないと、最終楽章に繋がらなくなる気がするんですけど……もしかして最終楽章で平等院通りダッシュするかもしれないので、この話は濁しておきます。
・部長前久美子センパイ。
そして、次の曲が始まるのです。
以上!
3700文字も書いちゃいました。