FGO Epic of Remnantに関して。
1,5章とは何だったのか。
そして魔術王の残した愛すべき『残り物』とは何だったのか。
答えはソロモン王の物語を祖とする物語こそが、4つの断章であるという事(詳しくは続きに)
Epic of Remnantの4つの章は、それぞれ物語を核に作られている。
すなわち
「新宿幻霊事件」は「推理小説」
「アガルタの女」は「千夜一夜物語」
「英霊剣豪七番勝負」は「魔界転生」
「異端なるセイレム」は「クトゥルフ神話」
これらは全て「ソロモン王の物語、または偉業」が祖となっている。
◆新宿幻霊事件=推理小説
歴史家たちが最古の推理小説としてあげるのが旧約聖書・列王記にある「ソロモン王の親子判定」の逸話である。
すなわち、「事件」を「合理的に解決する」という、世界で最初の説話なのだ。
◆アガルタの女=千夜一夜物語
上記の親子判定だけでなく、商人ハサンの物語やシバの女王との物語りなどにもソロモン王は登場する。
数多くの物語にソロモン王や彼の名を冠するアイテムが現れ、その霊的な力で数々の事件を巻き起こし、また解決している。
◆英霊剣豪七番勝負=魔界転生
忍法『魔界転生』の呪文、「エロイムエッサイム 我は求め訴えたり」は、ソロモン王の魔術書に書かれた呪文である。
魔界転生に限らず、この呪文やその原典たる「グリモワール」を取り入れた作品もまた、ソロモン王の愛すべき残り物と言えるだろう。
◆異端なるセイレム=クトゥルフ神話
クトゥルフ神話の旧支配者達の姿が、ソロモン王の著書と言われる「レメゲトン」と七十二柱の魔神をモチーフにしたものではないかと言われている。
またソロモンの杖など、ソロモン王の名を冠したアーティファクトも登場。この作品郡の成り立ちにはソロモン王と彼の著作が深く関わったと言われている。
以上の事から私の推測するEpic of Remnantの意味はひとつ。
「ソロモン王は消滅したが、彼と彼の偉業から生まれた物語は消滅などしていない」
であれば。
ソロモン王は本当に、英霊の座からも消滅したのか?
彼の王が遺した物語は、彼を召喚するに足るものなのではないか?
ソロモン王から生まれた「ロマニ・アーキマン」という物語は、消えてなどいないのではないか。