『フリクリ プログレ』2~3話、き、厳しい……。
2話目にしてラハルvsジンユの対立が茶番化。そして3話目で前回までの衝突が嘘のように突然水着回。第3話といえば『フリクリ(無印)』では「マルラバ」(ニナモ回)なわけで、ここまでキャラクターの掘り下げに差が出てしまうのかと絶望を通り越す。
(ハル子から分裂した)ジンユが語るアトムスクへの未練がまたきな臭い。「彼といられれば永遠(forever)に宇宙のどこへでも飛んでいけた」。永遠という言葉を使ってくるのは文脈的に正しいんだけど、これジンユに下手に自己分析させすぎると、ハル子が永遠を諦める失恋話になりかねないので、そんな現実路線な大人像/女性像、ハル子を通して見たいと思わねーんだけどなーーー。なんのための『忘却の旋律』だと思ってるのだろうか? といった思いが去来した。
ラハルに脈絡なく安易にナース服着せるのも非常にもにょる。マバセで手に入れた服を気に入っていて、ずっと着てるという好意的解釈にはなかなか結びつかない。
イデのクラスメートが植木鉢をぶっ飛ばすシーンも腑に落ちない。無印ではドタバタ町内モノの裏でメディカルメカニカvsフラタニティ(vsアマラオら現地組織)の三つ巴の攻防が行われていて、主にハル子がルール無視でたまに暴走する(宇宙規模の場外ホームランかっ飛ばすとか)のが面白かったわけだけど、突然中学生の一般人が人知を超えたパワーで植木鉢をふっとばし始めると、それはただの「なんでもあり」になってしまうので非常に冷める。そもそも女の子への腹いせに植物を海に向かってぶっ飛ばすという行為自体あまり褒められたものではない。
1話目の感想で言及しそびれたけど、伍柏諭さんのEDは良いですね。フリクリ度合いが高かった『血界戦線』(cf. http://lostinanime.com/2016/07/anime-expo-lia-exclusive-flcl-interview-tsurumaki-kaziya-shintani-mayumi/)の最終話で暴れたアニメーターが巡り巡って『フリクリ プログレ』に召喚されてるの、なんだか因果な感じがする。