4,「遡行打刀・山姥切国広」の存在について
※刀ステ維伝のネタバレ考察
今回の一番の衝撃はここですね…。
物語を送れ(進めろ)?物語を贈れ(三日月に)?物語をおくれ(俺にくれ)?
どれを指しているのだろうか。今までの感じだと複数に掛けてる可能性もある。
刀は本能で歴史を守ろうとしている。ではそれに反するものは?と、陸奥守は自分は刀だと言った。
この最後の台詞の意味は、その逆に歴史よりも三日月を救う事を優先した遡行打刀・山姥切国広を指しているように感じた。
あの山姥切国広は一体どこから来たのか。
今の所二通りで考えてます。
・どんぐりを持っていない虚伝初演の山姥切国広
・三日月を円環に閉じ込めてしまう原因となった山姥切国広
【どんぐりを持っていない虚伝初演の山姥切国広】
戯曲本が再演で書かれてる事から再演が正史で初演はどこかで失敗した時間軸だと思ってます。
伊達政宗の物語で遠足行ってどんぐりを拾ったのが正史のみ(三日月が遠足初めてだと言ってる)
初演の時間軸でも伊達政宗の物語は通ってるが遠足は無かったと考える。
悲伝の戯曲本が悲伝の山姥切国広が勝つ大千秋楽の方で書かれていたら大千秋楽が正史と考えてよいかと思う。
ただし初演の時間軸は足利義輝の物語でも「染鶴」ではなくてはならない為、大千秋楽以外の「健鶴」のいる悲伝公演は当てはまらない。
円盤になっている初日公演でもないという事だ。
三日月はそれ以上ループしているはずなので、初演の足利義輝の物語はその何処かに当たると予測する。
また初演虚伝は、失敗した行軍(序伝)の話、
大阪城での異常、冒頭で宗三が見ている夢が過去の正史ではなく遡行軍のせいで蘭丸が延命してしまったシーンである為、
三日月が円環に入る前ではなく、現在の時間軸と同じくいつかに三日月体験した過去のループの一つと考える。
どんぐりは本丸に戻ってくるためのお守り。
どんぐりを持っていない初演国広は虚伝~慈伝までの道のりは歩んでいるが修行から本丸に戻ってこない。
あの不気味さは、慈伝の山姥切国広延長線にある気がする。というのも慈伝の山姥切国広はまるで三日月のようだった。
遡行山姥切国広のやっている事は三日月の模倣に近い。
三日月はループという条件があったため過去をやり直す事は遡行には当たらなかった。
だが山姥切国広の場合は正常な時間軸での行動の為、遡行にあたる。
自分を犠牲にしてまでも他者の救済を願う姿は三日月宗近のようだ。
慈伝の最後を考えると、彼にどんぐりがあれば押し留まり本丸へ帰る事ができたのではないかと思ってしまう。
慈伝と維伝の間にあるお話が山姥切国広の修行話なのかなって思ってるんだけど、
そこで何かあって本丸が三日月を救う事が不能になり初演国広が三日月を救うべく遡行打刀になってしまったのか。
しかしこの考えだと維伝で未だにこの正史の山姥切国広が本丸に戻ってきて居ない事になる。
維伝分かっている事は近侍がへし切長谷部であること。
修行中に長谷部が近侍になるという流れは今まで観てきた刀ステから想像できる。
RTで見かけた考察をお借りすると、本丸時系列表の潰れてる部分は初演国広が通った時間軸の可能性もある。
その場合は慈伝→維伝までに時間があまり経っていないと判断できるため、正史の山姥切国広はまだ修行中と考えも出来る。
維伝本編で別の時間軸が正史に影響を及ぼす可能性について話していた。
あれは歴史上だけの話ではなく、本丸の歴史にも同じことが言えるのではないか。
遡行打刀・山姥切国広は三日月を救う為に本丸の刀剣男士自身が成長できる物語を欲しているように思う。
三日月が救えなくなった初演時間軸の山姥切国広は、正史となっている時間軸に介入するが自らは三日月の円環に介入できず、三日月救出に必要な刀である初演鶴丸、初演江雪、ジョ慈伝骨喰を正史となる次の時間軸(再演)に送った。
「遡るのは刀剣のみ」である。彼はもう刀では無いのかもしれない。
何故この三振りなのか。染鶴に「お前は必要な刀だ」と言っている。
染鶴が必要な理由は分からないが、ジョ慈伝骨喰は豊臣秀吉に触れた時にフラッシュバックで燃え盛る大阪城?で三日月を見ている。
あれはもしかしたら初演軸であった出来事かも知れない。
如伝の最後に秀吉が刀剣男士と遡行軍を知ってしまったまま終わったので豊臣の話や大阪城陥落の話はあるのではないかと推測する。
江雪も大阪城にゆかりがあると虚伝で話しているため何か関係があるのかもしれない。
※二振り居る鶴丸、骨喰、江雪の考察はコチラhttps://fusetter.com/tw/JcP7q
染鶴ははぐれ遡行打刀に「お前は…」と、山姥切国広となんとなく気づいていたように思うが
「どう解釈していいか分からない」という発言から国広は修行に行ったままという事なのかもしれない。
遡行打刀・山姥切国広が三振りを送っても、再演の正史でもいつものループと同じく鶴丸江雪骨喰が顕現する為ダブってしまう。
ゲームの性質上、二振り目が居る事は問題ない。
この件は三日月だけが異常に気づいていたのかもしれない。
※キャスト変更については前のキャストさんが別の舞台が先に決まってたりしたというのが本当の理由なので、二振り設定は多分後付けかなって思います。
再演は初演が思った以上に人気が出たので上が急遽やる事を決めたっぽい…そこは企業なので。以前すずkさんが次は続編だと思っていたら再演になったので吃驚したというお話をしていました。
【三日月を円環に閉じ込めてしまう原因となった山姥切国広】
この本丸の最初の正史で三日月が折れる何かがあり、三日月が円環に閉じ込めてしまう原因となった未来の山姥切国広の可能性
以前三日月の円環ループ構図を義伝のループに当てはめたことがある。
黒甲冑が伊達政宗に天下を摂らせるために伊達政宗が失敗し死んでもやり直すという構図を三日月に当てはめると、
三日月は自身が折れるもしくは刀解などで消滅した時に、また顕現からやり直しているという事になる。
三日月に死んで欲しくないと思っている誰かが三日月を円環に閉じ込める形になったという事ではないかと推測した。
これは願いのようである意味呪いのようだと思う。
黒甲冑=??????
↓ ↓
(死んでほしくないという願いによってループ発動)
↓ ↓
伊達政宗=三日月宗近
そして三日月を生かしたいと願う者の候補として、
・審神者
・三日月に親しい元主もしくは他の歴史上人物
・本丸の仲間であり話の中心にいる山姥切国広を挙げた。
山姥切国広については正直考えたくなかったのだが、今回遡行軍の格好をした彼当てはまるように思ってしまった。
黒甲冑=遡行打刀・山姥切国広
↓ ↓
(死んでほしくないという願いによってループ発動)
↓ ↓
伊達政宗=三日月宗近
三日月が折れた本丸の歴史を否定したのがあの遡行打刀・山姥切国広可能性はないだろうか。
山伏が折れた時「こんな事があってはならない」と叫んだ山姥切国広なら私は可能性としてあると思う。
なぜ円環の果てに来れたのが山姥切国広だけだったのかという疑問は
三日月を円環に閉じ込めてしまったのが未来の山姥切国広ならば納得できる
悲伝までは主人公補正?くらいしか考えられなかった…。
今回の件で過去作品の気になる国広の台詞がある。
本丸襲撃で審神者が危ない目に遭った時国広が
「ここであんたを失う訳にはいかないんだ!」と叫ぶが「ここで」と言い方は何か引っかかる。
審神者はどんな時でも失ってはいけない存在のはずだ。
同じく、山伏破壊の時も「こんな事があっては駄目なんだ」って言い方。
普通の台詞にも感じるけど、「こんな事は前は無かった」という解釈もできる。
山伏の破壊は三日月のループの副作用で生じたもので、本丸襲撃も三日月がループし過ぎて発生したものなので、
どちらも三日月がループする前の本当の本丸の歴史ではなかった出来事なのではないかと思う。
本人は無意識なのかもしれないが、身体は覚えてるような感覚で、
我々の観てきた山姥切国広は無意識に本当の本丸の歴史を知っているのかもしれない。
彼の言うは「三日月を救う」は最終的に円環から救うもそうだが、もっと全体的な意味で「正史で死ぬはずの三日月を救う」という意味もあるかもしれない。
円環に閉じ込めた張本人だが、ある意味三日月を生かすために必要な措置と考えていたかもしれない。
今までゲーム原作ではありえない敵側の不可解な部分である
・虚伝の冒頭の大阪城や本能寺で遭う「異常に強い遡行軍」
・本能寺で先回りして明智光秀を本能寺前日に仕向けた者
・弥助に付喪神刀を与えた者、
・伊達政宗の黒甲冑の付喪神に力を与えた者
・小田原城の山姥のお面に力を宿した者
(鵺である時鳥については桜と元主に血が偶然に重なった理由もあるので保留)
の正体が分かっていない。
これはすべて「本丸を強くする」為に、必要な行為であるのなら
遡行打刀・山姥切国広の仕業という可能性もある。
二つ目の考察は初演山姥切国広には当てはまらない為、別考察として書いた。
三日月を模倣して本丸を強くしている面があるため、コチラの考察可能性としては低いとも思っている。
織田信長の物語、伊達政宗の物語、黒田官兵衛の物語、足利義輝の物語、坂本龍馬の物語。
過去にこの文久土佐藩で、折れた刀達で登場した刀剣男士は全てこの物語たちの刀である。
これは本当に別の本丸の刀剣男士達だったのだろうか?
どちらかというとこの本丸の刀剣男士のように感じる。
黒田に関しては何故長谷部ではないのかという部分は極の姿がバレに繋がってしまうからか?
この謎も気になるところだ。
審神者は陸奥守を元主先に出陣させ、密命をさせてまで強くさせたいと考えていた。
これは三日月の意志を継いでいるとも考えられる。
虚伝の頃から三日月は審神者サイドというパンフからの発言。
詳しく言うと序伝で骨喰にお守りを託した辺りから三日月と審神者は結託しているように感じる。
虚伝の本能寺後に山姥切国広が「主の考えも分からんが、三日月の考えも分からん」という台詞からもそれは分かる。
三日月と審神者はこの頃から山姥切国広を正しい道に進ませるために、また本丸の刀剣男士を強くする為に動いていたのかもしれない。
また維伝で言っていた、歴史が変わってしまったのなら何度でもその地点に行ってやり直せばいいという染鶴の発言があったが、
あれを本丸の歴史に当てはめると、三日月は慈伝の地点に何度も本丸を送っている事にもならないだろうか?