ゴジラ=牧教授、すなわちシンゴジラで起きた出来事は彼によるテロだとする説が映画ファンの間で少し話題になっていたので、箇条書きではあるけど、その根拠と矛盾点、自分なりの解釈を下書きの部分にまとめてみた
根拠
①牧教授のトレジャーボート発見の直後にアクアラインでの事故発生
②「私は好きにやった。君たちも好きにやってくれ」の遺言→牧教授がゴジラになって東京を襲うことで日本と世界、人間を試した
③妻が核兵器によって命を落とし、絶望したことは動機として十分
④これでなぜ東京に現れたのかの説明もつく
⑤牧教授がパズルのように断片的な情報を残し、あらかじめ解決策を準備しておいたと考えれば、彼の謎の行動も合理的
⑥ラストで意味深に映されるゴジラの尻尾には人骨が混ぜ込まれていた。それを牧教授だと考えることも可能
矛盾点
①ゴジラは恐竜から誕生したはずでは?
②ゴジラはすでに海底に廃棄された核燃料を捕食していたので、牧教授がどうやってそこに取り込まれたのか謎
解釈
自分としてはこの解釈を支持したい。唯一謎だった牧教授の存在が作品全体とリンクすることになる。ただ、目的も思考も読めないゴジラの正体を説明できてしまうと、不気味さが失われてしまうかもしれないという欠点もある。しかし反対に、ゴジラから苦しみや心の痛みまで感じ取れるかもしれない。そこに悲壮感が漂ってくるのである。矛盾点のことも考えると、かなり観念的にはなってしまうけど、もともといたゴジラの元となる恐竜の身体に牧教授の魂が宿ることで、最終的にゴジラが誕生したとすれば、だいたいの説明はできることになる。