オルヴァ王と十二人のシナモリアキラ8( http://ncode.syosetu.com/n9073ca/155/ )は作りが凝っていて、最初は『天狗』がカーインと攻防を繰り広げたと記されているが、次第に「襲撃者」とか「虹犬」などの語句が混ざり、
「猟犬(グラッフィアカーネ)」が来ると「あれ? 『天狗』とグラって同じ存在だっけ?」と頭がおかしくなる。
これが『猿田彦(ソー・ラカー)は虹犬の視界を盗み見ながら納得が胸に落ちるのを感じていた。』でどうやらグラがクラックされているらしい、という雰囲気になる。
その直後、猿田彦自身もまた無数の意志の集合体であること、ソー・ラカーは猿田彦を統括する一人格であることが明かされ、さらに回想として、
『 まずは虹犬の精神にワルシューラを送り込んで強制的に『サイバーカラテ道場』をインストールさせた。もちろん十三番義肢『コキューネー』の洗脳で自らそれを望むようにしてある。今やあのビーグル犬氏族は根っからのサイバーカラテユーザーでありシナモリアキラのひとりだ。』
が来て、ようやく
「前話のラストのバトルで、ソーラ・カー/猿田彦/天狗が、レミルス/猟犬/虹犬 に勝利して、
レミルスが猿田彦の一員として組み込まれ、
猿田彦に行動を支配されて、『天狗』の三人称でカーインと戦っていた」
ということらしい、名前が交錯したのは支配の表現だった、という推測が可能になる。
# 猿田彦は第七位の眷属種、ジャスマリシュの天眼の民であると書かれているため、虹犬(ヴァルレメス)ではない
# 過去に地上に居た猿田彦と、現在地上で白樺の民とされているガルダという猿田彦、実は支配されていた『件』や『鎌鼬』というシナモリアキラ兼猿田彦などがいる